ビザラン-1(チェンコーンからフエイサイへ)
タイでは日本人旅行者に対して、ノービザで30日の滞在を認めている。それ以上の滞在を希望する場合は観光ビザ(60日)の取得が必要である。また、長期滞在者にとっては年金ビザや就労並びに留学ビザ等がある。
今回はノービザで入国し、63日の滞在予定なので年金ビザの再申請をするつもりであった。
しかし、2013年11月1日にタイ出入国管理規定の改定で、G7 サミット参加国の国民を対象に陸路および海路での入国時の滞在ビザは15日から30日に延長する
(2008年12月にこの逆の改悪がなされた)ことになったとのニュースを得たので、滞在途中でビザ取得の出国(ビザラン)をしてみることを思いついた。
通常、チェンマイからは最北の町メーサイに行きミャンマーのタチレックに出るのが一般的である。しかし、昨年末にチェンコーン、フエイサイ(ラオス)に「タイ・ラオス第4友好橋(中国とタイの共同出資)」が開通したとの情報を得たので、メコン川を渡って滞在ビザを得ることを計画した。
チェンマイからチェンコーンへミニバスが運行されている(1便/日、450バーツ、4時間、ナムコーンゲストハウス:ターペー門近く)またアーケードバスステーションからVXバス(451バーツ、5時間)およびAバス(231バーツ、7時間)が運行されている。いづれの場合も、一便/日の運航で現地で一泊する必要がある。
他の方法では、チェンライを経由する方法がある。この場合は、チェンライ~チェンコーンまではローカルバス(65バーツ、2時間)に乗る必要がある。
一泊は免れないようなので、便数の多いチェンライ経由を採用した。チェンライまではVIPバス(280バーツ、3時間)、Xバス(180バーツ、3時間)、Aバス(144バーツ、3時間)の3種類があり、席のゆとりの度合いや飲料水と茶菓のサービスがあるかどうかさらに途中停車するかしないかの違いである。Aバスに乗ったが、乗客の要望に応じて各所で停車(バス停ではない)していたが約3時間半で到着、快適なバス旅行であった.
チェンライからチェンコーンへのバスは一時間に一便運行されており、乗降扉を開けっ放しで走るローカルバスそのものであった。橋の掛かったところが国境なのだが、チェンコーンの手前約10キロに位置し、本線(国道121号から2キロほど離れている。またバスの停留所はない。ソンテオがチェンコーンの市内から50バーツ/人で輸送してくれる。今回は、陽気な女性車掌さんの計らい(?)で、ラオスに渡る外人の頭数(確か6人)で計算して、一人35バーツで途中立ち寄ってくれることになった。(他の乗客をほったらかしてのアルバイトか(?)
イミグレーションオフィスは人影もまばらで、出入国手続きも簡単に済ますことができた。
先ず出国手続きの前にバスのチケット(徒歩での国境超えは禁止)20バーツを購入、バスで橋を渡り(国境を越え)ラオスの入国手続き(ノービザで15日間滞在可能)。
その後ラオスのソンテオ(1トントラックの荷台を改造したボロボロの車)でフエイサイへ、100バーツ(タイバーツが使用できる)を要求されるも、移動手段はこれしかなく、ボッタクリに憤慨するも了承せざるを得なかった。
折角来たのだから、ラオスで一泊したが、フエイサイの町では観光するものはなかった。
一泊したという自己満足だけで、翌朝早くフエイサイの町を後にした。
フエイサイの町はユネスコ世界遺産に登録されたラオスの古都ルアンプラバンへのボート発着始点として知られている。スピードボートは時速80kほどで8時間ほど。(時々転覆の噂がある)また、スローボートは途中一泊でのゆったりしたクルージングを楽しめる。
(フエイサイ~ルアンパバーン:220000キップ=880バーツ≒2800円)
タイへの入国手続きは至って簡単、無料で滞在ビザ30日(一ヶ月ではない)を発行してくれた。
タイ・ラオス第4友好橋は全長1.2㎞、橋渡対象:自動車、中国の雲南省昆明からラオスを経てタイのバンコクに陸路による移動と輸送が可能になる。アジアンハイウエイ3号線の一部である。
因みに、アジアンハイウェイ1号線は東京日本橋を起点に、福岡からフェリーで韓国に渡り、北朝鮮、中国、ベトナムやタイ等を経由する国際高速道路網のこと。全長20557㎞でトルコとブルガリアンの国境付近を終点とする。)
# by kentakajp | 2014-02-03 22:07 | タイ北部