チェンマイの大気汚染

チェンマイでは、乾季も後半に移り、日増しに暑さが厳しくなってきた。4月中旬のソンクラーン(お釈迦様の水かけ祭り:タイの正月)に向かって、ますます暑くなっていくのだそうだ。チェンマイを含む北タイ地方は海抜300~500メートルの高原地帯であるが、三方ところによっては四方を1000メートル以上の山々に囲まれている盆地と言える。地勢的に空気の逆転層が形成されやすく、大気汚染が発生し易い地方である。これらの地方では、山岳民族は昔からの焼畑農法を行っているところもある。また、乾季の半年間は降雨がなく、自然発生する山火事もある。さらに、観光都市チェンマイでは、この数年人と車の数が飛躍的に増加した。
これらのことが複合して、大気汚染を引き起こし、放射冷却による空気の逆転層が発生して長時間あるいは長期間汚染状態が解消されないようである。
市内から眺めた夕暮れドイ・ステープ(ステープ山)、12月初旬と2月下旬の比較
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12月初旬ではドイ・ステープの稜線が夕日に映えていた。2月下旬の現在は、稜線を見極めるのが困難である。

下の写真は、2月下旬朝もやにかすむ市内の風景

f0116707_1351365.jpg先日のニュースではドイ・ステープの奥にあるプーピンパレス(王室の避暑用別荘)の測定地点で、浮遊粉塵量150μg/m3AQI113と報告された。
呼吸器系疾患の増加につながる危険領域を超えつつあると警告を発している。また、チェンライ県、パヤオ県、プレー県およびナーン県でも視界不良が報告されている。
日本の大気汚染防止法では、浮遊粉塵量<100μg/m3と規定されている。AQIはオゾン濃度やCO、SO2他の指数を勘案して計算される値で、100以下が好ましいとされている。
チェンマイ在住のロングステイヤーは3月の初旬から中旬にかけて、帰国する方が多い。桜の季節を迎える日本で春爛漫を楽しもうと言うことである。これらの方々を再度チェンマイへと呼びかけるためにも、タイ政府は、ここ数年で飛躍的に増加した各種車両(ツックツックソンテウおよび自家用車更には無免許が多いと言われているオートバイ)に対する車検制度の充実や取締りの強化更に焼畑農業の禁止等抜本的な大気汚染防止の改善に取り組む必要があろう。
今年ののチェンマイの煙害は深刻で、その状況はブログ”チェンマイ田舎・新明天庵だより”で紹介されている。
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by kentakajp | 2009-02-26 13:44 | チェンマイ