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観葉植物他

一昨年の12月にCLLクラブの自然を楽しむ会の皆様方と“国立公園 スリサンワン滝”にトレッキングした際、見慣れない着生植物を発見し、以来ずっと気になっていた。その後、気をつけて観察すると国道沿いのあちこちの売店で販売されているのを見かけた。これは、タイ北部特有の観葉植物だろうと思い込んでいた。
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観葉植物他_f0116707_21174838.jpg先日、千葉の京成バラ園にお邪魔した際、観葉植物を販売している温室の中で偶然同じ植物を発見する機会に恵まれた。調べてみると、日本でも多くの愛好家に大切にされていることが分かった。
その名は“コウモリラン”というもので、世界の熱帯地区で15種類が確認されている。和名は“麋角羊歯(ビカクシダ)、学名を”プラティケリウム“という羊歯の一種であった。専門書によると”ウラボシ科の“着生シダ”でインドネシア、オーストラリアやフィリッピン原産が多いとのこと。栄養葉胞子葉からなり、緑色の腎臓形の葉が重なり、その中央部から楔形で先が深く裂ける胞子葉が束生する。写真は上段のものが、スリサンワン滝トレッキング時に撮影したもので、”アンゴレンセ”という名でで熱帯アフリカ原産で胞子葉は分裂していない。下段のものは日本で見かけたもので、”ウイリンキー”と言う名でインドネシア原産である。和名は胞子葉が蝙蝠や大型の鹿(麋)の角を連想させるところからの命名であろう。

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観葉植物他_f0116707_21292637.jpg一方、チェンマイのドイ・インタノン(タイで最も高い山:2,565m)の山頂でも群生しており、皆に親しまれている花は、日本では“フクシャ”と言う名前で親しまれており、常緑の低木で茎頂に円錐花序または総状花序をつける。花は4裂して反り返る萼とスカート状に広がる4枚の花弁からなる。8本の雄しべと突出する雌しべがあり、まるでダンスをしているようで”スィングフェアリー”と言う素敵な名前を頂き、その変種も2,000種を超えると言われている。フトモモ目アカバナ科フクシア属と言うことが判明した。

更に、チェンマイや南方各地で見受けられ、最近は日本でも良く見かける“ブラシの木”と言う名前で親しまれている木は”カリステモン“と呼ばれ、フトモモ目フトモモ科ブラシの木属であった。日本では初夏に赤い花が”パイプブラシ”のような形になる。

by kentakajp | 2010-06-14 21:20 | その他