タイ王国の騒動

タイ王国では2006年9月の軍部によるクーデター以降2008年に空港占拠(反タクシン派)、2010年には首都バンコックの中心部占拠(タクシン派)と政情不安に直結する事件が発生している。本日(9月19日)はクーデター発生後4年、今年のバンコック市内中心部での抗議行動終結後4ヶ月が経過したことを受け、バンコックチェンマイ及びチェンライタクシン派赤シャツ軍団:シンボルカラーの赤は国家と国民の妥結を表す国旗の色である)による大規模抗議集会が行われた。
下の写真はチェンマイ旧市街のお堀の周囲をバイクに乗って気勢をあげる赤シャツ軍団
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下の写真はバンコック市内の抗議集会。("タイ通"より借用)
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チェンマイの総領事館から、チェンマイ滞在者には注意を喚起するMailが送信された。

反独裁民主戦線(UDD)によるデモ集会実施に関する注意喚起(9月15日現在)
1.反独裁民主戦線(UDD)は、軍事クーデターから4年及びUDDデモ終結から4ヶ月を迎えることを受け、18日(土)~19日(日)にかけてバンコク都内及びチェンマイにおいて、デモ集会等を以下のとおり予定しています。
バンコク都内からチェンマイ市内への動き
 ・18日(土)
 早朝から夕方に掛けて、UDDメンバーが、バンコク周辺からインペリアルデパートラートプラーオ店(チャトチャック地区の東側)前に集結し、車両約50台に分乗してチェンマイに向け出発(夕刻にチェンマイ到着)。
 ・19日(日)
 チェンマイ競技場でデモ集会を開始し、翌朝にデモ集会を終え解散。

バンコク都内は未だ非常事態宣言が継続発令中であり、上記のUDDのデモが予定されていること及びこれまでの爆弾事件に引き続き8日夜半には、都内3箇所で未遂なるも爆弾が設置されているのが発見されていることから、治安当局は公共施設等で警備体制を強化しております。また、既に非常事態宣言が解除されているチェンマイ県内並びにタイ北部でも、軍施設等へM79が打ち込まれ爆発する事件、小規模爆弾事件及び未遂事件が9月に入ってから数件発生しています。つきましては、タイに在住、渡航される方は、報道等から最新の治安情勢を入手し、不測の事態に巻き込まれないよう十分な注意を払ってください。

f0116707_15414362.jpgタクシン氏(現在、61歳)は2001年に首相就任、2005年に再選を果たしたが、2006年の国連総会出席中にクーデターにより失脚、その後軍政が敷かれたが、総選挙でタクシン派系の首相が次々と誕生しては失脚し、2008年にアピシット氏(現在、46歳)が首相に選ばれた。
f0116707_1547414.jpgタクシン氏を支援するグループ(反独裁民主戦線:UDD)は北部及び東北部の農民を中心とするそうで人気がある。一方アピシット氏の属する民主国民連合(PAD)は実業家、王政派や軍の諸分派が中心で、バンコックを基盤としている。よって、この闘争は階級闘争と言われており、当面は繰り返されるであろうと言われている。
タイ式民主主義:王室の権威と民主主義が共存し、国王が仲裁しその後追認しなければ正当化されないというルール。国王の高齢化(82歳)により、歩行困難を来たしておられ、これらの儀式を執り行うのは簡単ではなさそうである。
因みに、タクシン元首相は、今年4月の情報によると、南東欧のモンテネグロの国籍を取得し、そちらに滞在中とか。
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by kentakajp | 2010-09-19 13:49 | その他