両替商のマジック(番外編)

インドネシアでの両替は要注意と聞いてはいたが、自分がそれに引っかかるとは夢にも思わなかった。
バリ島のウブドでの両替は政府公認の両替商であったので、計算結果サインしたレシートのコピーを受領するので、そのような不正は心配しなかった。
旅も終盤に差し掛かり、インドネシアンルピーを幾ら持ち合わせておく必要があるのかを計算していた。入国時にビザ用として25$を要求され、各空港ではAir Port Tax を要求されるので、出国時のデンパサール空港でのAir Port Taxを心配しなければならなかった。
f0116707_18285566.jpgインドネシアを去る前日、レギアンの街で、両替を思い立ち、街中の両替商(一応ライセンス有りの表示)で、レートが110.5(ルピア/円)と言うのを見て、一万円の両替を試みた。相手は、電卓片手に110.5*10,000=1,005,000と見せてくれる。(こちらは、暗算でやれば1,105,000)相手は、何度も計算を繰り返すが、電卓の答えは1,005,000で不変。電卓がおかしいのではないかと問い詰めると、commissionが差し引かれているとのこと。(電卓にcommission分を差し引く仕掛けがしてあるらしい)その場で、両替をキャンセルし事なきを得た。
次は、わざわざNo Commissionと表示してある店で両替を依頼した。レートは109.5。
この店では10万ルピア札が不足しており、2万ルピア札で両替すると言う。これも仕方ないと諦めて、依頼した。先方は、目の前で10枚ずつの束にして5束を差し出した。後9万5千ルピア不足だと言うとしぶしぶ2万ルピア札4枚、1万ルピア札と5千ルピア札を差し出した。それで“良し”と言うと、全部を一束にして渡してくれた。量が多い(56枚)ので、全部をズボンのポケットに仕舞い込んで店を後にした。
その後、レストランに入った時になんとなく胸騒ぎを覚えたので、改めて両替した全金額を勘定し直してみた。驚いたことに、2万ルピア札が54枚ある筈なのが44枚しかないではないか。10枚即ち20万ルピアが不足していた。不思議なことに、そのレストランで日本語で呼び込みをしている人が、私の慌てぶりを見て、相談に乗ってくれた。即ち、ホテルのsucurity guardあるいポリスを同道して両替商に文句を言えば、不足額は戻ってくるとのこと。しかし、計算書を貰い損なっているし、交渉は終了している段階なので、こちらは弱い立場だと思い込み、半ば諦めていた。
物は試しと単身乗り込み、金額不足の文句を言った。必要とあらば、ポリスを同道してくる旨告げると、相手は友人が小額紙幣での計算で混乱していた。今度は10万ルピア札で渡せると言い訳を始めた。確かに、10万ルピア札10枚と2万ルピア札4枚、1万ルピア札と5千ルピアを机の上に並べて、持ち込んだ2万ルピア札と交換してくれた。
この時、私が持ち込んだ2万ルピア札が幾らあるのか即ち金額を計算せずに、机の下に仕舞い込んだ。
これも、不思議な動作である。私がいくらか使い込んでも相手はチェックする気もないらしい。
後刻、レストランの親切な呼び込み人は、マジックの種明かしをしてくれた。即ち、小額紙幣で10枚ごとの札束を作り、相手にも勘定させ、信用させた後全部を束ねて渡す瞬間机の手前に一束落とし込むのだそうである。目の前で用心して見ていたのであるが、見事にしてやられた。

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両替は大きな店の両替商(写真は全国展開のコんビニエンスストア、両替もしてくれる)で行うことをお勧めする。更に、計算書のコピーをくれる店で行うことをお勧めする。
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by kentakajp | 2011-01-23 18:31 | その他