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レインボーファーム

1997年恵泉アジア協力会からタイ王国のパヤップ大学へ有機農業の指導に派遣された"杉山信太郎博士”は数種類の果樹の混植試験を始められた。2000年にはチェンマイ郊外で1.2Haの農場を借り受け実証試験を開始された。2004年には”レインボーゆうきの会 ジャパン”という博士を支援する組織が日本で結成された。(支援組織は2009年にその任務を終えて解散している)

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博士は2004年に稲の圃場で偶然”糸ミミズ"に出会い、糸ミミズが稲と共生し雑草を除去する役目があることを発見した。
以来、化成肥料を使わずに、もみ殻(EM菌を使用して豚やアヒルの糞尿を混ぜて発酵させたもの)ともみ殻クン炭、胚芽(精米時に発生)を適当な比率で施肥することで、糸ミミズの餌になり、稲作が継続できる方法を確立された。1928年生まれの博士は”糸ミミズ”による稲作が将来の人口増における食糧問題を解決できると考え、歳を顧みず年に数度はチェンマイに来て研究と指導をしておられる。現在は近所の篤農家を集めて、赤米(神経系統の活性化に有効)及び黒米(活力が高くなる)の作付け指導をしておられる。
近々、JICAでの講演も予定されているとかで、毎夜遅くまで原稿の校正に勤しんでおられる。


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杉山信太郎博士と今年、新しく加わった助手の”小山天音(Oyama Amane)”君

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研究棟周囲の圃場

by kentakajp | 2012-01-26 19:44 | チェンマイ