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ティーロースー滝

トウンヤイ・ナレスワーン野生生物保護区はターク県とカーンチャナブリー県にまたがり、1991年にユネスコの世界遺産(自然遺産の部)に登録された。その一部にティーロースー滝が含まれている。
バンコックからは、飛行機による遊覧も行われている。麓にあるウムパーン郡にはが宿泊用のコテイジが点在する。
チェンマイからは国道1号線を約270km南下し、タークの町から105号線で西へ約80Kmのメーソート(ビルマとの国境近く)へ、
ティーロースー滝_f0116707_011866.jpgそこから有名な国道1090号線で国境沿いに南下(164kmの間に1219のカーブがある悪路で有名)してウムパーン郡に到着。全行程500数十km。国道1090号線の両サイドはカレン族出身者が農耕を営んでいる。途中にはカレン解放同盟(1949年に武装蜂起)の難民キャンプが数か所設けられており、十数万人の難民がビルマ(現ミャンマー)政府からのがれて生活している。

ティーロースー滝_f0116707_025731.jpgタイ陸軍が管理し、国連やNGOの援助で住居と食料が提供され、表面上は落ち着いているように見える。日本での報道は殆ど無いのは何故だろうか?この数年で数万人がアメリカ、カナダやオーストラリア他に永住移民している。
武装蜂起後かれこれ60年になり、仏教徒との抗争による内部分裂やタイ政府の思惑等に振り回され、厭戦気分もあり今後の活動が危ぶまれている。
さて、ティーロースーの滝はウムパーン郡の町から約20kmの行程であるが、村所有の4輪駆動のピックアップトラックやソンテウでアクセスする。荷台でひたすら振り落とされないように頑張って、約2時間、車に弱い方はとても行き着くことは出来ないであろう。
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滝管理ゲートに到着して、ペットボトル他ゴミになるであろうものは持ち込み不可の注意を受ける。(管理区域内にはごみ箱が無い)
遊歩道以外は自然のままで保存され、上り下りの行程30分、足取りが重くなってきた頃に眼前に雄大な滝が広がり、疲れを癒してくれる。
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最上部の標高は約600m、落差約150m、幅が400m(?)の雄大な規模の滝は見事である。今年は雨季が長引き、水量が豊富で見ごたえがあるということであった。展望台脇の滝つぼでは西洋美人がビキニ姿で泳ぎを楽しんでいた。
2時間ほどの悪路を行進するのは、生易しいものではない、また雨季には4輪駆動の車でも通行はできないとのこと。自然遺産登録ということで道路整備も現状維持を心がけているのかもしれない。現在は、難行苦行ゆえ一度訪れれば良いと思っているが、シーズンで水量が変化し、滝の景観が変わるのが楽しみというマニアもいることで、さて来シーズンは?

by kentakajp | 2008-12-02 00:45 | タイ北部